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ステップ荷重モード(耐荷重能試験)

被膜のはく離を印加荷重と摺動(摩耗)の両面から評価する測定モードです。

荷重を段階的に増加させながら摩耗試験を行います。

ステップ荷重モードでは、印加する荷重を段階的に増加させながら指定回数摺動を行う測定モードです。摩耗による基材露出(凝着摩耗による膜摩滅や疲労摩耗による界面クラックからのはく離)を摩擦係数の変化から検出いたします。DLCとCrNやカバーガラスの表層AFコーティング有無によるARの密着性を評価を行った場合、スクラッチ試験のように耐荷重試験では、膜面に与える力のうち垂直方向(印加荷重)が支配的なため、水平方向(摩擦力)の影響が少なくなってしまいます。このため、DLCやAFコーティングのように摩擦係数が低いことによる摺動性向上と耐摩耗性向上が、耐荷重試験では評価することができません。代わりに一定荷重での摺動試験では、水平方向(摩擦力)が支配的なため摺動部材の実際に近い評価となりますが、測定に時間を要してしまいます。この間の測定として考え出されたのが、本ステップ荷重型の摩擦試験となります。

測定モードの写真

ステップ荷重モード

荷重を階段状に増加させながら、各荷重で指定回数の摺動を実施

Oscillation Sliding Tester

OST3000

摺動型はく離強度試験機

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