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ソルダーチェッカ

電子部品のぬれ性を評価するソルダーチェッカを用いたJIS C60068-2-54・JIS Z3198-4に準拠したはんだ槽平衡法の測定概要を紹介いたします。

ソルダーチェッカのはんだ槽平衡法測定方法

溶融はんだ内に浸せきされた電子部品には浮力とはんだの表面張力が作用します。はんだの表面張力は、はんだが電子部品に対し形成する接触角(θ)方向に生じ、電子部品の垂直方向に働く分力はγcosθとなります。

※ソルダーチェッカにより得られる測定Dataとはんだの接触角の関係は測定原理を参照下さい

ここで、接触角が0度<θ<90度の場合、γcosθ>0となり、逆に接触角が90度<θ<180度の場合、γcosθ<0となり、この為通常接触角が90度(γcosθ=0)より小さい場合をぬれていると表現いたします。 これらをふまえ、測定の流れを下記の図にそって解説いたします。

電子部品が溶融はんだと接触後、指定した深さまで電子部品を浸せきさせます。(この時浸せき体積の増加及び接触角>90度より値はマイナスに移行)設定した深さで浸せきを停止後、時間の経過と共に接触角が減少しF=0(接触角≒90度)を経てF<0(接触角<90度)に移行いたします。

設定した時間(数秒)後、電子部品をはんだから引き上げ測定を終了します。

はんだのぬれ性をJIS規格に準拠して測定を行うはんだ付け試験機におけるはんだ槽平衡法の測定原理図 電子部品とはんだぬれ性を試験している写真

測定により得られた上記のグラフより、下記の方法で評価を行います。

  • ゼロクロス:T0
  • ぬれ上がり時間:T1
  • 最大ぬれ力:Fmax
  • ぬれ安定性:Fend/Fmax
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