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溶融金属濡れ性試験機

溶融状態の亜鉛やガラスの鋼板や鋳型に対する濡れ性を接触角の時間軸変化から測定する溶融金属濡れ性試験機を紹介いたします。

溶融金属濡れ性試験機の概要

高張力鋼板へのメッキ方法へのアプローチを提案する溶融金属濡れ性試験機の写真

溶融金属濡れ性試験機の薦め

自動車の開発スピードはめざましく、装備の充実や安全性・高速性そして乗り心地などが改善され、一世代前とは比べものにならない快適な乗り物になってきました。一方、地球温暖化問題で世界的に排気ガス規制が叫ばれるとともに、石油資源枯渇も危ぶまれ、環境に優しく燃費の良い車が要求されています。従いまして各自動車メーカでは、地球環境に優しく、さらに燃費の良い車を開発・製造することが使命となり、デイーゼル技術の見直しや、ハイブリット・バイオエタノール・電気自動車などの開発に注力しています。

溶融めっきシミュレータの導入

一昔前の自動車用鋼板の開発現場では、燃費向上のための軽量化と高品質・高耐久を兼ね備えた外板の開発が主流でした。このため鋼板に施す下地めっき品質を正しく管理し、軽量化と品質向上、さらにコスト削減まで達成することができました。このめっき鋼板の研究開発の一翼を担ったのが、当社のHot Dipping Process Simulator(溶融めっきシミュレータ=HDPS)であり、世界の主な鉄鋼メーカ各社様でご採用いただいております。このシステムは、100x200mm程度に切り出した自動車外装用薄板をテストピースとし、実ライン同様の雰囲気や加熱パターンを再現でき、金属浴の種類や温度、浸せき速度や時間などのパラメータの調整機能や、めっき厚制御用のガスワイピングシステムなどを装備しており、研究室規模のスペースでシミュレートできるシステムです。また、テスト枚数も一日に20〜25枚程が可能で、実験から得られたデータを実ラインへすばやくフィードバックすることができます。

ぬれ性を調査する時代へ

しかしながら近年の自動車開発コンセプトは多岐にわたり、そのトピックとして注目されている技術として高張力鋼板があります。安全性を向上させつつ、軽量化に貢献できる鋼板が自動車に使用されはじめていますが、外板に使用するためには、対プレス性や塗装の美麗さ等のさまざまなクリアしなければならない課題が山積しています。そこで当社では、長年培ってきた電子部品のはんだ付け性試験機の技術を活かして、金属を対象とした雰囲気制御可能な高温タイプ型の「溶融金属ぬれ性試験機」開発し、鋼板における溶融金属とのぬれ性を数値化する事に成功しました。「めっき性」と「ぬれ性」は似て非なるものであり、そこには密接な関係があると推測されますが、高張力鋼板の表面処理技術においては、ぬれ性の研究は必須であると当社は考えております。

つきましては、自動車用薄板鋼板及び高張力鋼板表面処理のご研究に一役を担うシステムとして、本「溶融金属ぬれ性試験機」をお勧めいたします。また、その他各種の金属と金属、あるいは金属とガラスなどのぬれ性試験や多々のご要望にお応えすることができますのでご相談ください。

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