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動的濡れ性試験機

加温状態での、固体と液体間に生じる接触角の時間軸変化を測定できる動的濡れ性試験機の安全機能である過昇温防止機能を紹介いたします。

動的濡れ性試験機の過昇温防止機能

本試験機は、液体を加熱した状態でぬれを測定できるよう加熱炉を有しております。この為、装置保護と火災発生の危険を回避するための過昇温防止機能を2段階で有しております。本項では過昇温防止機能が発動するケースとその復帰方法を紹介いたします。

熱電対の浸せき忘れ

本試験機では、測定時の液体温度の精度を高めるため、加熱炉の制御を液体内に浸せきした熱電対からの信号を元に行います。そのため、熱電対を液体内に浸せきし忘れた状態で加熱を行った場合、加熱炉は加温し続けることとなってしまいます。この場合、本体内部の加熱炉外周に設置された過昇温防止機能用熱電対がその温度を計測し、液体温度が400度前後になると加熱炉への電源供給を停止いたします。

本機能発動後は、試験機本体を再起動するまで加熱を行うことはありません。

※過昇温防止機能に用いられる熱電対及び温度計測部は、液体温度の制御を行う熱電対及び温調器とは別に装置内に設置されております。

※熱電対を試験機に取り付け忘れた状態では、加熱を行わないようになっております。

過昇温防止機能の故障(2段階防止機能)

先述の状態が発生したにもかかわらず、なんらかの原因により過昇温防止機能が発動されなかった場合、加熱炉は昇温を続けることとなってしまいます。

この為、本試験機内の加熱炉外周部には、温度ヒューズが設置されており、液体温度が400度を越すほどの加熱が行われた場合、物理的に温度ヒューズが断線しヒータへの電源供給を行えなくなります。この場合、過昇温防止機能の修理が必要であることから、お客様による復旧は行うことが出来なくなっております。弊社サービスマンまでご連絡下さい。

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